おひつ・寿司飯台の取り扱いについて
使いはじめ
全体を水洗いした後、中に酢水(水1ℓに対し、大さじ2~3杯)をはって30分ほどアク抜きをしてください(米のとぎ汁でも効果的)。最初、水がしみ出る場合がありますので、酢水をはる時は念のため下にお盆を敷くなどしてください。その後軽く水洗いをして布巾などでよく水気を拭き取り、陰干しで完全に乾燥させてからお使いください。ご購入後すぐに使用しない場合でも、まずアク抜きをしてください。ヤニの発生を防げます。
使うたび
必ず全体を水にくぐらせ、布巾などで水気をよく拭き取ってから使用してください。食品のにおいや色がしみこみにくくなり、ご飯のこびりつきを防げます。
使用後
①洗う
使用後は、他の洗い物とは別にし、すぐに水またはお湯をしばらくはって、ご飯粒を取りやすくした後、十分洗ってください。底周りに入り込んだご飯粒は楊枝を使うと取りやすいです。食品カスはカビの原因になります。黒米を入れる場合は、桶に清潔な濡れ布巾を敷き込んでから入れてください。直接入れると色移りします。油気が付いた場合は、薄めた食器用中性洗剤で洗い、よくすすいでください。それ以外は桶専用に食器用スポンジを用意し、できるだけ水洗いですませてください。漂白剤、食器洗い機のご使用はおひかえください。
②拭き取る
洗った後は、乾いた布巾で表面の水分をしっかり拭き取ってください。(小口、底周りなど、水がたまりやすい箇所は特に念入りに。)こうすることで早く乾かすことができ、黒ずみやカビを防ぎやすくなります。十分な洗浄、水分の拭き取りと乾燥が、木製品をきれいな状態で使う秘訣といえます。
③乾かす
内側が乾燥しやすいよう上向きにして立てかけ、風通しの良いところで陰干ししてください。乾燥できていない箇所が空気に触れるよう、向きをかえながら十分に乾燥させてください。直接日光に当てると、乾燥のし過ぎで反りかえったり割れたりするおそれがあります。食器用乾燥機のご使用はおひかえください。
④保管する
十分乾いたら、吸水性の高い紙(新聞紙など)に包み、涼しい所で保管してください。ビニール袋に入れると、カビの原因となりやすいのでおひかえください。
⑤時々使用する
時々使用することで、木の極度の乾燥による水漏れやタガ落ちを防げます。
ヤニについて
黄色っぽくシミになり、ベタ付きのようなものが表面にでていたら、それはヤニです。ヤニは樹脂で、天然の木の成分ですので全くの無害です。エタノール(消毒用アルコール)でヤニの出たところを拭き取ってくだされば、表面のベタつきは取れます。黄色いシミは多少残りますが、使用上、何ら問題はありませんので安心してご使用ください。木曽さわら材は他の種類の木に比べ樹脂を多く含んでいますが、樹脂を多く含む木は水に強く、耐久性があります。それゆえに、木曽さわら材は、飯台、おひつなどに最適だといえます。
黒ずみやカビが出た場合
見つけ次第、サンドペーパーで削り取ってください。粗い目のもの(100番くらい)で、あらかた削り取ったあと、中くらいの目のもの(240番くらい)、仕上げ用(400番くらい)と、順に削るときれいな仕上がりになります。
早目の処置が大切です。
タガ落ちした場合は
木は乾燥すると収縮して、タガが緩みやすくなります。ゆるんだタガは手で元の位置よりきつめの場所に戻し、水をはって木が膨張するのを待ってください。タガ落ちが留まります。
おひつの使い方
炊きたてのご飯をおひつに移し入れ、すぐにフタをしてください。おひつが余分な水分を吸い取り、おひつ内の湿度を保って冷めても美味しくいただけます。保温効果もあるので、2時間くらいはある程度温かく保てます。
夏場に食べきれなかったご飯は、その日の内に冷蔵庫に入れて保管することをおすすめします。
お手入れの都合上、できれば2つ以上のおひつを交代で使い回すのが理想的です。
有限会社 岡田製樽
〒779-3212
徳島県名西郡石井町藍畑字東覚円30-2
TEL:088-674-0639
FAX:088-675-0494
E-mail: info@okada-seitaru.com